あっという間に1月も終わりですね。前回宣言した通り「必出3300選と心中する」つもりで1月も取り組みました。1月は4冊をそれぞれ4周し、10月からのトータルで8周となりました(1周回してできなかった問題のみもう1周する、というやり方なので、全問題を通してやったのは4周です)。いままであいまいに覚えていた事項が頭の中で徐々に整理されてきている実感があります。一方で「このやり方で本当にいいのか」との不安もあり、改めて短期合格のために何が必要かを自分なりに調べてみました(私自身は既に短期合格を目指せる立場ではありませんが💦)。
山本先生のアドバイス
山本先生が「短期合格の定跡」でおっしゃっているのは「勉強の範囲を絞り、その範囲を完璧にする」ということです。要約すると以下のようなアドバイスをされています。
- 短期合格のコツは学習する範囲を狭く設定すること。やることを絞っているから短期間で全範囲をカバーできる。「知らない問題が出るのがこわい」と考え始め、知らない問題を撲滅しようとすると「長期合格」の道に入ってしまう。
- 毎年本試験の問題を解くが、自分でも知らない肢が7−8問出る。自分が知らないくらいだから、ほとんどの受験生もわからないはず。
- 5肢のうち、3肢がわかれば正答できる確率は90%以上になる。うかる人ならみんな勉強しているところのみを勉強する。基礎だけやればそれで十分。
- 勉強と趣味は同じもの。違いは自発的にやるかどうか。どうせやるなら楽しくやるべき。
脳科学者の視点
大学在学中に公認会計士試験に合格し、その後予備試験を経て司法試験に合格されたjiji先生が「超」おすすめ書籍として挙げている池谷裕二さんの「脳の仕組みと科学的勉強法」を読んでみました。要約すると、
- 脳は覚えるより忘れる方が得意
- 100の単語のテストを受ける時、100個全部覚えようとするより50個を完璧にした方がいい点が取れる。
- 勉強量も大切だが、もっと大切なのはどのように勉強するか。復習は1ヶ月以内にしないと効果はない。復習を繰り返すと記憶が増強される。
- 復習効果はあくまでも同じテキストに対して生まれる。いったん参考書を決めたら何度も繰り返すことが大切。2ヶ月に4回の復習がベスト。
- 基礎を身につけてからら難易度を上げていった方が、結果的には早く習得できる。歴史の勉強で言えば、大局的な歴史の流れをしっかりと把握し、それから各時代の流れを少しずつ理解する。
- 勉強量と成績の関係は比例関係ではなく、等比級数的なカーブを描く。勉強の効果があらわれるのは早くても3ヶ月。努力の継続が成績を飛躍的に伸ばす。
- シータ波と扁桃体をうまく働かせて勉強に励むことが学習効率を高めるコツ。
ということで、山本先生と池谷先生のおっしゃっていることがかなり似ているということに気がつきました。
今後の取り組み方針
山本先生も池谷先生も、①範囲を絞る、②復習を徹底する、という点で意見が一致しています。これを自分自身の学習に置き換えると、「必出3300」4冊を徹底的に繰り返しマスターする、というやり方は間違いではないと思いました。本来は絞る範囲をもう少し広くして「テキストと3300」くらいが適切なのだと思いますが、兼業受験生として限られた時間で勝負するためには思いっきり範囲を絞り込み、コアな知識を確実にしていくのが今の私にとって最善の策であると割り切っていきたいと思います。
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